オマケ。
「ぎゃーーーー! 腹に顔を押し付けるな!」
「だって君、暖かいから。」
滅多にないチャンス。
堪能すべきだ。
スリ、と顔を寄せると、両手で引き剥がそうとされる。
「ドサクサに紛れて、ケツ触るんじゃねぇ!」
「君が私を離そうとするから、咄嗟にしがみ付いただけじゃないか。」
態とだけれど。
「変な所に息を吹き掛けるな!!」
「息をするな、と言うのかい。」
ちょっと感じてくれれば良いな、と思っているけれど。
悪戯心で、鼻先で少し刺激を与えた。
熱い息を添える事も忘れなく。
「・・・っんぁっ!」
思わず洩れた声に少年は口を押さえて。
大人はしめた、と再度顔を寄せようとして。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ! くたばれ!この変態っっっ!」
ドカっ。
思いっきり、床に突き落とされた。
真っ赤な顔をして、ドスドスと足音荒く、部屋を出て行く少年。
後に残された大人は。
「母親にされた記憶もないのに、君が優しいから。」
あんなにこそばゆい時間だとは。
照れるじゃないか。
「さて、ご機嫌直しに、シチューの美味しい店でも予約しようかね。」
床に落ちた本を拾って、クス、と微笑った。