あぁ眠い。
重い身体を引きずるようにして、自宅の扉を開け、半ば無意識で施錠した。
下らない事件に3日貫徹した為、朦朧としたまま玄関先にブーツを脱ぎ散らかす。
リビングのソファに上着とオーバースカートを放り、シャツをくつろげながらバスルームへ向かった。
このまま寝てしまいたい所だが、さすがに3日も司令部にいたのでシャワーくらい浴びたい。
脱衣所に着替は置きっぱなしだった筈・・・、と棚を一応確認して(こういう事態が多いので、衣類の一部は置いてある)、シャツとズボンをマットに皺になるのも気にせず脱ぎ散らかした。
お湯が完全に温まるまで待っておれず、夏場の生温かい水のようなシャワーを浴びる。
大雑把に髪をタオルで拭いながら、勝手知ったる我が家、夢遊病のように2階の寝室に上がった。
そのままベッドにダイブ。
「?」
「ん・・・」
小さな声と塊に落ちていた瞼を上げると、先客が居た。
「・・・はがねの・・・」
「んー・・・」
気配に敏感な筈の金色の恋人が、起きる気配も無い、と言う事はよっぽど疲れているのか。
はてまた、自分の事は警戒していないのか。
後者だと幸せだな、と思いつつ、石鹸の香りと小さな暖かい身体を抱き寄せれば、抵抗無く腕に納まる。
自然と笑みが浮かぶのを止められない。
腕に馴染む身体に、疲れていた気分も何処かへ、柔らかな眠りに誘われる。
「・・・あぁ、鋼のが来ているなら、脱ぎ散らかした服を片付けないと怒られる・・・」
ウト、と瞼を落としながら、朝の光景を思い浮かべる。
きっと朝日を浴びてキラキラと光る金髪と瞳をたたえて、キャンキャンと喚くのだろう。
それも幸せだな。
思いながら、眠りに落ちた。
2007/11/08日記