Sweet-3


1ヵ月後。

イーストシティの駅から、到着した旨を司令部へ電話連絡して。
「兄さん、このまま司令部?」
「いや、大佐会議に出てるから15時以降だってよ」
駅を出て往来を歩きだす。
「そう。じゃあ先に宿取っちゃおうか。荷物置いていけるし」
「そうだな。ったく電話わざわざ入れろって言うなら居ろっつーの」
「それは無理でしょ。あれでも司令官だから」
何気に酷い言い方をする弟に笑う。
「サボってばっかの癖によー」
「でも、連絡するように”命令”された時は文句言ってたけど、結局こうやって時間を有意義に使えるから良かったじゃない」
「・・・まぁな。あ!」
「何?」
急に大声を発した兄を見遣る。
「やっべ、さっきの電話ボックスに次の列車のチケット置いてきちまった」
買ったばかりの切符の封筒を手に電話口でも嫌味を言ってくるあの男と口論して電話を叩き切った後、そのまま手ぶらで出て来た気がする。
「えぇ? 取りにいかないと」
「オレ行ってくるわ。オマエ先に宿行ってて!」
アルフォンスにトランクを預け、来た道を逆走した。


「あー、あって良かった・・・」
あの後誰も使わなかったのか、封筒は元の位置に綺麗に残っていた。
「くっそ、これも皆あの無能のせいだ」
口車に乗ってしまった自分は棚に上げて、ロイの悪口を言う。
すると、その思い浮かべていた人物が視界に入った。
「・・・大佐? 会議じゃなかったのかよ?」
黒いコートを着ていようがやたら目立つ存在の彼は確かにロイだろう。
外出先での会議か?と見ても、大概護衛の為に傍で控えているホークアイやハボックの姿は見えない。
何をしているんだろう、としばらく見ていると、通りにある小さなかわいらしい店に消えていった。
「デートかよ?」
勤務時間中に大層な身分だなと通りから目を離して宿に向かおうとすると、思いの外早くロイが出て来た。
手には手提げの紙袋を持って、こちらには気付かず機嫌よく司令部の方へ向かっていった。
それを見送って、アクセサリーの店かなんかか?とロイが立ち寄った店に近づいてみると。

「・・・え?」

予想外の店で。

エドワードはくるりと方向転換し、先程のロイと同じく司令部の方へ向かっていった。



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2008/09/07〜2008/09/14日記

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スウィーツ話。
続きます。

2009/02/01