★ 午前3時の怪 ★
「あ〜〜、退屈・・・」
白い部屋の中でエドワードはボソリと呟いた。
先日イーストシティでテロリスト達の小さな小競り合いがあって。例によってトラブルを呼び寄せる体質のエドワードは、今回も例外なく巻き込まれていった、と言うか自ら首を突っ込んでいった。
事件自体は片付いたものの、子供を助ける為にガラスに突っ込んで、切り傷・擦り傷・打撲・脳震盪で全治約1週間の入院を余儀なくされていた。
「やっぱ本とか欲しい・・・っ〜〜〜〜」
ジタジタと手足を動かして、傷に響いて呻く。・・・バカである。
事の発端がテロだった為と、一応国家錬金術師と言う肩書きなので軍病院に放り込まれ。24時間看護体勢なので最初話相手になってくれていたアルフォンスも居ない。
何か文献を見繕って持って来てくれ、と弟に頼んだものの、「自ら事件現場に首突っ込んで行って大怪我する兄さんにボクが渡すと思う?」と冷たい眼差しをされ、「しっかり反省してね〜」と去っていった。
「冷たい、冷たいぞ、弟よ・・・」
うー、と枕に突っ伏す。
時刻は午前2時。
シン、とする室内。少佐相当官と言う地位の為か左官用VIPルームに入れられてしまったので、周りに誰も居ない。時々看護士が見回りに来る位だ。
本来なら消灯後で眠る時間なのだが、昼間薬が効いて眠ったりしているので睡魔は訪れず。
「あーーー、この起きてる時間が勿体ねー」
暗闇の中部屋を見渡す。
何処までも白い調度品。少しの月明かりで濃紺の色彩を放っていた。
ふと天井を仰ぎ見ると少しのシミ。床にもさすがに少しの汚れ跡がある。
―――この床の汚れは血を吐いた痕なんだぜ?
ふいに昼間ハボック達が見舞いに来て言った台詞が思い出された。
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2008年12月29日冬コミ発行予定。
タイトルとか冒頭のサンプル文章↑からすると怖い話のようですが、
違いますので御安心を(笑)。
星の話をしながら、二人がくっつくお話。
個人的趣味で若干マニアックな星座の話となっております。
が、趣味の範疇なので間違っていたらゴメンナサイ・・・。
文献調べたら、年内に出したくなって急遽3日で作ったお話なので、
色々心配な作品です(汗)。
表紙の色塗り方法を変えたので、これまた仕上がりが心配です・・・。