★ ベツレヘムの星 ★
「何か今日街中混んでねぇ?」
「あぁ、祭があるからね」
「祭? こんな時期に?」
12月も終わりに近くなった頃。
年末年始位故郷に戻って来い、と言う電報を受けてリゼンブー
ルに戻る途中、調べ物と報告書の提出とで、立ち寄った東方司
令部。
ちょっとした立ち寄りだったので、アルフォンスはそのまま汽
車を降りずに故郷に向かい、エドワードは途中下車と言う形で
降りたのだが。
普段も東部最大都市ではある為に、そこそこ人が多いイースト
シティだが、今日は週末でもないのに段違いに人数が違った。
道すがら見ていると、店々にイルミネーションが施されていた
り、木に飾りがついて居たり。そして何故かケーキ屋が混んで
いた。
「クリスマス、と言う異国の神の聖誕祭だそうだよ」
「はぁ? 何で他所の国の祭なんか盛り上がってんだ?」
提出した報告書に目を通していた黒髪の上司が窓の外を見遣る
。
「君は映画を観るかね?」
「は?」
何の話題転換なのかついていけず、座っていたソファに行儀悪
く乗り上げて執務机に居る男を見る。
「去年、その聖誕祭を題材にした映画が人気になってね。商店
街のイベント好きな住人たちが特集を始めたら、これがまたた
ちまち広がってね」
「それでこの騒ぎってか」
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2008年春コミ発行。
季節を無視してクリスマスネタですいませんorz
何だか遠回りな不器用なお話?
冬空なのにピンクの表紙に既に失敗の兆し・・・。
グレーにすれば良かった・・・。