★ キミの瞳をタイホする! ★
「またな!」
「おう、明日な!」
高校の放課後。校門に向かいながら口々に皆、帰りの挨拶だとかこの後の予定などの言葉を交わしながら去って行く。
自分―――エドワード・エルリック(15歳・高校1年生)も例に洩れず他の生徒に混じって同じように歩いていた。少し一般人と違う所はとすると、物理が得意で少し前に論文で最年少で賞を取った位だろうか。それ以外は至って普通である。
「ねぇねぇ、明日どうする?」
「あ、ごめーん、アタシ彼と約束が・・・」
「えぇー? いつの間に! ちょっとこの後語るわよ」
時折耳にするそんな恋愛話も、高校に置いては一般的だろう。ただ自分はそんなに恋愛ネタに興味が無いし、その予定も今の所ない。
―――筈だったのだが。
「エドーー! 彼氏が迎えに来てるわよ!」
校門の方から大きな声。大声でなくても間違えようがない、幼馴染のウィンリィだ。
「っ、アホ言ってんじゃねーー!」
一瞬ガックリと力が抜けながらも即座に反論する。
「兄さーん! マスタングさん待ってるよ。早くー」
が、今度は弟の声。一個下の弟は同じ学校の中等部に通っている。
じゃなくて。
「何故早く行かなくてはならん?!」
敢えて校門を避けて裏門から出ようと方向転換をすると、「あっ」と短い幼馴染&弟の声が聞こえた。
へーんだ、ざまーみろ。
回りこまれないように猛ダッシュで裏門を目指して、通常閉じられている門を一気に飛び越えるべく加速した。
「ウィンリィ! また明日な!」
「あ! エド! 待ちなさいよ!」
「やなこった!」
「あ。兄さん、前見た方が良いよ!」
「そんなヘマしね・・・・・ぇぇぇぇ?!」
2人の声にアッカンベーをしながら、門の出っ張りに足を掛けた所で。
「やぁ、エドワード君。君から飛び込んで来てくれるとはね」
ニコニコと両手を広げた、やたら顔だけ整った男が眼下に居た。
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2010年01月17日 C.C.東京123 発行。
2010年1発目&当サークル発行20冊目本。
警察官ロイと高校生エドの現代パラレル本です。
我が家で起こった実話をT:holicのコトコさんがロイエド設定に変換、
素敵タイトルも付けて下さいました(笑)。
事件は起こりますが事件モノと言うよりは、ギャグテイスト(多分)なお話です。