★ One love* ★
「アンタなぁ」
「何だね?」
司令部近くのカフェで。
運ばれて来たランチセットを前にエドワードは溜息を付いていた。
「・・・バレたらヤバイのに、どーして2人でランチなんだよ」
「どうして2人でランチだとヤバイのかね?」
エドワードの言葉をそのまま返し、ロイは優雅に季節のパスタを口に運んだ。
「2人で居たら怪しいだろ?」
「そうかね? 上司と部下が食事していたら怪しいかね?」
「や、そうじゃなくて・・・」
「ホラ、君も早く食べたまえ。そんなんだからいつまで経っても背が伸びないんだ」
「誰がパスタより丈の短いドチビか!!」
ドゴン、とテーブルを叩くと、ロイは「危ないなぁ」と呑気にドリンク(いつの間にか2人分を)避難させていた。
「君は気まで短いなぁ」
「ナンだと!」
「ホラホラ、口を開けるなら食べ物を入れたまえ」
「ムガっ!」
ロイがフォークに刺していた、チキンを突っ込まれる。
一応、ソレを咀嚼してから(ハーブが効いてて旨かった)、一口アイスティーを飲み。
「だ・か・ら! そういう事をするなっての!!」
「不味かったか?」
「いや、旨かった・・・じゃなくて!」
「それは良かった」
ニコリ、と笑う男に。
何だか自分だけが必死になっていてバカみたいだ、とエドワードは再びアイスティーを口に含んだ。
・・・なんで恋人になったんだろう。
ズズ、と行儀悪くストローを音を立てて吸いながら、チラと目の前の男を見る。
実は。
この底意地悪そうな男と所謂「お付合い」と言うものをしているのだ。
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2008年12月29日冬コミ発行予定。
うちにしては珍しく、エド→ロイで恋人同士なお話。
前と態度の変わらないロイに一生懸命恋人っぽい行動をしてもらおうとするエドの「One love*」と言うお話と、男同士で行為は無いと思っているエドに苦労するロイとの、その後の二人の初夜(笑)を書いた「Love
so sweet」の2本です。
R18なので御注意下さい。
タイトルは某アイドルから(笑)。発売順番逆ですが。
「100年先も愛を誓うよ」とか「信じる事が全て」とか歌詞を織りまぜようとして
すっかり忘れました・・・(アホ)。
過去ジャンル含めて、私の中で一番R18作品と言えるものになりました(笑)。
が、個人的には凄い頑張りましたが当社比なので温いかも(笑)。