★  Resistance ★

 

病院に居た頃は未だ効果が出ていなかったのかオレには必要ない、と言う態度を示していたらしいが、仕事が一段落して彼を引き取り自宅に付く頃には、エドワードは車の後部座席で力なく座っていた。
「試薬の他の効果はさておき、媚薬に関してはとりあえず吐き出せば落ち着く。常習性も無いのが殆どだ。我慢せずに浴室にでも行って来い」
 震えるエドワードの、未だ理性を持って会話出来る事にさすがの精神力を感じたが、恐らく快楽の波はひっきりなしに来ているのだろう。耐えるたびに唇を強く噛むので傷が出来、血が滲んで来ていた。
「る、せっ! だから宿に一人放置してくれりゃ・・・っく」
「唇を噛むんじゃない。どんな副作用があるか分からないから一人は付いていなくてはならない決まりだと説明したろう?
君も充分理解出来る筈だ」
 彼は人体錬成の為に、医学も勉強している。そう言う薬品の効果だ、と考えを切り替えられる筈なのだが、どうしても抵抗があるらしい。
「・・でも、嫌、だ・・・は・・・」
はぁ、と目を閉じて息を吐き出す。
普段の勝気で生意気な彼と違って、幼い顔は物憂げな、艶めいた表情をした。
「その歳で今更だろう?」
「るせ、っ」
 15歳なら自慰未経験と言う事はないだろうと言うと、薬の作用と別に顔が赤くなったようだった。
 羞恥の気持ちは分かるが、我慢してどうにかなるものでもない。ふぅ、と溜息を付いて彼に近寄った。
「・・・いい加減観念したまえよ」
「あ、あぁっ!」
 無理矢理身体を抱き上げて、寝室へ向かうとエドワードの身体が跳ねた。もう充分薬が回っているらしく、彼は何処を触られても反応してしまうようで、快感を逃す場の無い手は、ぎゅうと力強くこちらの軍服を握り締めた。



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2009年06月14日ROY*ED EXPO2発行。


媚薬の効果を拒むエドにロイが強行手段を取るお話。

こんなにR指定メインな感じの話を書いたのは初です(笑)。
オンリーだし!と言う、何かを吹っ切った感じがします(当社比ですが/笑)。

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