★  wave ★


お偉方と供に南部の治安状況視察、と言う、若干面倒くさいと思われる仕事をマスタング准将以下数名が任命されたのが一昨日。
南部はテロの多い東部と違い、特に目立ったゴタゴタは無いが、南の住人達は気性が荒く仲間意識も強い為、他の土地の者が情報収集するには苦労する、と言う専らの噂により、都会意識の高いセントラルの人間は進んでは行きたがらない仕事であった。
上の人々や妬み嫉みの同僚達にに気に入られているマスタング准将は格好のターゲットになった訳である。

「は? 一緒の部屋?」
「そうなのよ。ごめんなさいね、こんな人と一緒になっちゃって」
「大尉・・・君ね」
早朝出発の昼過ぎに南部に入り、スケジュールの確認をすると。
「なんで?」
姉のように慕っている、才色兼備のホークアイ大尉に問う。
本来陣頭指揮のロイも知っている筈だが、日頃の行いから(今まで黙っていた辺り)信用ならないので、確実な人へ確認をしたい。
「旅程の予算を削られてね。と言うか、・・・将軍達が南部の良さを体感したい、と・・・ね。なので他の皆が一人一室だと、ちょっと厳しいのよ。
さすがに列車はコンパートメントじゃないと、セキュリティ上の問題もあるし、大勢の軍人が乗り合わせると不用意に一般のお客さんが怯えてさせてしまうから、そこを削る訳にはいかなくて」
申し訳なさそうに言うリザ。要するに“南部を体感する”と言う事は、湖畔に近いリゾートホテルを選択してきたのだろう。本来格安の軍指定ホテルで計算されていた予算なので、そんな所に多く使われたらたまったものではない。そして、そんな暴挙が行われたのは。
「・・・まぁたテメェのせいかよ」
「酷いなぁ」
ギギギと振り返って、お世辞にも良いとは言えない表情で睨む。
本人は何の事やら、とトボけてみせた。



+++++++++++++++++++++++++++
軍豆イベント発行。
南部視察のお話。
恋人になって間もない所に同室宿泊になり、
仕事やら何やらでエドさんがぐるぐる悩む話(え?)。

copyright© 2005-2007 triple star_takara,all right reserved