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エピローグ


翌日。

「なんっじゃこりゃあああ!」
「ほう、良く撮れているな」

朝刊の1面には見出しも大きく


『記念すべき1万組目のご来場者はロイ・マスタング大佐と鋼の錬金術師エドワード・エルリック!2人は数種類あるサービスチケットの中から「カップルチケット」を選択。何かと目立つ2人の関係の真実は如何に?!』


と、来場した時の写真が大きく載っていた。
他にも。

『この2人の為だけに用意した特別パフェもエドワード君がマスタング大佐に食べさせている仲睦まじい姿をキャッチ!』

などと、レストランの様子まで書かれ一体いつ何を見られていたのか、と青褪めた。

しかも。
「な、な・・・!」
「良い望遠レンズ使っているなぁ」

『最後に貸切観覧車の特典を使った2人! 中では一体どんな事が・・・!?』

もう一枚、何処から撮ったのか、観覧車の写真まで。
夜だった事と、望遠の限界だったのだろう、ゴンドラの中のシルエットしか映っていないが、高さ具合と言い、人の位置と言い、これはあの時の・・・。
カァ、とエドワードが赤くなった。
「肖像権の侵害だ! 刊行ストップさせろ!」
「無理だよ、鋼の」
エドワードは何処か呑気な男の胸倉を締める。
「苦しいんだが」
「オレはアンタみたいな厚顔無恥じゃないんだ!オレの苦しみを味わえ」
グイと引き寄せて、何処までも余裕な男を凄む。
「苦しみは・・・まぁ君を苦しませる事は私が受けてあげたいがね。どうせなら・・・」
胸倉を掴まれながらもふむ、と考える素振りをする男に聞いているのか、と顔を近づけて。
「っ!」
「・・・・どうせなら、君の甘さを味わいたいかな」
あの時のパフェのようにね、と一瞬で唇を奪った男は至近距離で笑った。
「〜〜〜〜〜っ!」

赤い顔でしゃがみ込み睨んでも余裕の表情の男に、次の2万組目を待たずに絶叫マシーンに乗せてやると心に決めたエドワードであった。




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2009/06/14

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10,000hit企画。
サイトの10,000打とロイエドエキスポ2(博覧会)を掛け合わせて作ったものでした。
こちらもロイエドタイムズSSに乗せたものに、紙面スペースの都合上カットした部分をちょこっとだけ加筆修正しました。

2009/07/04